ご依頼背景

 越後杉流通活性センター様では、越後杉をふんだんに使用した地域密着型の木造施設「越後森林館」の建設にあたり、建物全体に木のぬくもりを表現しながらも、快適な室内環境を実現するための温熱対策が求められていました。
特に、屋根からの輻射熱の影響を抑え、省エネルギー性を高めるための工夫が必要とされていました。

ご提案内容

 建物全体の設計には新潟県産材を98％使用し、特にホール棟には樹齢100年を超える根曲り杉を6本使用するなど、地域資源と伝統技術を最大限に活かした構造としました。
加えて、屋根部分には遮熱材リフレクティックスを施工。木材の質感を損なうことなく、屋内温熱環境を整えるための遮熱対策が施されました。

結果

 屋根からの輻射熱を遮断することで、夏季における室温上昇を抑制し、冷房負荷の軽減に成功。
木の香りと自然素材に包まれながらも、快適な空間が保たれ、訪れる人々にとって心地よい施設となっています。
地域材の活用による環境貢献に加え、遮熱施工によるエネルギー効率の向上も実現しました。

まとめ

越後森林館は、地域産材と伝統技術による美しい木造建築でありながら、遮熱性能にも優れた環境配慮型施設です。
リフレクティックスの屋根施工により、デザイン性と快適性を両立させた先進的な取り組みの一例となっています。