災害大国日本の新課題:避難所の熱環境改善が地域防災力を向上させる|暑さ寒さコスト削減はクライマテック |

目次
1. 災害時の避難所に忍び寄る「熱中症」という二次災害
地震、台風、大雨…「災害大国」と呼ばれる日本。先日も、ロシア・カムチャッカ半島東方沖を震源とする大規模地震が発生し、津波警報が太平洋全域に発令され、日本でも一部の地域では避難指示が出されました。幸い大きな被害はありませんでしたが、こうした状況で見過ごせないのが「避難所の熱環境」です。
もし真夏に地震が発生し、大規模停電が同時に起こった場合、避難所となる体育館や公民館では空調が停止します。大量の人が集まり、建屋内の気温が上昇し、熱中症のリスクが一気に高まります。2024年の統計では、熱中症による労働災害の死傷者数が前年比8%増加(死者30人、負傷者1,195人)しており、この脅威は現実のものです。
「助かるために避難した場所で、命を落とすかもしれない」——そんな理不尽を許さないために、熱環境の改善が喫緊の課題となっています。
2. 暑さ指数(WBGT)の重要性と遮熱の実効性
熱中症の危険度を示す指標として「WBGT(湿球黒球温度)」が注目されています。WBGTは気温、湿度、輻射熱の影響を総合的に評価する指標であり、環境省は「WBGTが1〜2℃上昇するだけで熱中症の発症率が倍増する」と警鐘を鳴らしています。
しかし、空調の使えない環境下でWBGTを下げるには限界があります。日陰を作る、通風を確保する、水分補給を徹底する——これらの対策だけでは不十分です。
ここで注目すべきは「遮熱」です。特に輻射熱(熱の大部分を占める)を遮ることでWBGTの上昇を防ぐというアプローチが、熱中症予防の新たな一手として有効なのです。
3. リフレクティックスがもたらす熱環境のブレイクスルー
クライマテックが採用する遮熱シート「リフレクティックス」は、99%の輻射熱を反射する7層構造の高機能素材です。高純度アルミ箔を使用し、火災時でも有毒ガスを発生しない安全性も備えています。
実際に導入された豊橋市の空調機の無い中学校体育館では、未施工の体育館ではWBGTが29.6℃だったのに対して27.4~27.8℃に抑制されました。たった2℃、されど2℃。これは「生死を分ける」差でもあります。避難者の中には高齢者や乳幼児、持病を抱える方も含まれ、温度環境の改善は、命そのものを守る行動と言えるのです。
4. 避難所の熱対策は「地域防災力」そのもの
令和7年6月1日からは、厚生労働省により「熱中症の早期発見体制」や「医療搬送体制」の整備が事業者に義務付けられます。これまで「民間の努力」に委ねられてきた分野が、法制化され自治体や企業、施設管理者にも「一歩先の対応」が求められています。
リフレクティックスのような遮熱技術を避難所に導入することは、冷房設備に頼らずにWBGTを下げる「受け身ではない防災」になります。平常時のコスト削減だけでなく、有事の際に地域住民の命を守る「静かなインフラ」として、社会的責任を果たすことができます。
5. 建物に“災害への備え”という新しい価値を
これまで建物に求められてきた価値は、「快適さ」や「機能性」でした。しかし、これからの時代に求められるのは「災害に強い建物」であり、「人を守る空間」です。
避難所機能を持つ体育館や公民館、また地域の企業や倉庫が持つ広大な空間もまた、災害時には地域住民を受け入れる重要な拠点となり得ます。そのとき、“どれだけ命を守れるか”が、企業や自治体の信頼そのものになります。
遮熱シートは、目に見えない熱を防ぐ「透明な盾」です。そしてそれは、人々の命を守るためにこそ使われるべきものです。
6. クライマテック遮熱事業部ができること
冷房負荷の増大、エネルギーコストの上昇、そして厳しくなる省エネ基準。これらはもはや“気候変動のせい”では済まされない、経営判断の領域になっています。
私たちクライマテック遮熱事業部では、こうした課題に対して「建物自体の熱の入り口を制御する」という視点から、実効性の高いソリューションをご提供しています。
ご提供サービス(一部抜粋)
- 屋根・壁面への遮熱材施工(リフレクティックス)
↳ 輻射熱を99%反射し、室温上昇を根本的に抑制します。 - 現地診断と熱環境の見える化
↳ 実測によるWBGT計測やサーモグラフィ診断に対応。現場の“暑さ”を可視化します。 - 省エネシミュレーション
↳ 長年の施工実績と研究に基づき、店舗・工場から冷蔵設備など幅広い空調環境において、高い精度で削減効果を提示できます。※省エネシミュレーションは有料サービスとなります
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詳しくは クライマテック遮熱事業部 ホームページ をご覧ください。
参考資料
- 厚生労働省「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案の概要」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39968.html - 中央労働災害防止協会「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」
https://www.jisha.or.jp/ - 環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/ - Alexander Schwartz, HEAT FLOW BY RADIATION IN BUILDINGS, Penn State Univ.
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株式会社 京豊運輸
クライマテック(遮熱)事業部
大阪府大阪市東住吉区今林2-3-2
〇TEL:0120-928-197
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