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2025.08.04
コラム, 防災・BCP

体育館が命を守る場所になる時 〜避難所の温度管理で変わる防災対策〜|暑さ寒さコスト削減はクライマテック |

 

目次

1. 災害時、体育館は「最後の砦」になれるのか?
2. 公立学校体育館の空調整備、なぜ進んでいる?
3. 停電時でも“暑さも寒さも防ぐ”遮熱という手段
4. 日常にも効く!遮熱材がもたらす快適性とコスト削減効果
5. 「命を守る建築」へ。遮熱という新しい防災の視点
クライマテック遮熱事業部ができること

1. 災害時、体育館は「最後の砦」になれるのか?

地震や水害といった自然災害が年々増える中、地域住民の命を守る「避難所」の重要性がますます高まっています。その多くが、地域の小中学校や公立高校の体育館です。広いスペース、頑丈な建築構造、周囲のアクセス性など、避難施設としての基本要件を備えています。

しかし、その「命を守る空間」が、実は熱中症リスクをはらんだ環境であることがあるのをご存知でしょうか?

体育館は断熱性や遮熱性が低い構造であることが多く、災害時に空調が停止した状態で多くの人が滞在すると、輻射熱や蒸し暑さにより室温や暑さ指数(WBGT)が急上昇します。

特に猛暑の時期の災害では、避難所での「熱中症」が深刻な2次災害になりかねません。安全を確保するために避難した先で、体調を崩すという皮肉な結果も、実際に報告されているのです。

2. 公立学校体育館の空調整備、なぜ進んでいる?

近年、全国の自治体では、公立小中学校や高校の体育館にエアコン(空調機器)を設置する動きが急速に広まっています。

文部科学省の2023年の発表によれば、小中学校の体育館への空調整備率は全体で約30%に達しており、特に都市部では50%を超える自治体もあります。

その背景には、以下のような理由があります:

  • 熱中症対策(特に避難所機能を前提とした環境整備)
  • 災害時の避難者の健康維持
  • 体育授業や部活動時の安全確保
  • 施設の多目的活用(防災+地域イベントなど)

しかし、空調設備の設置には高額な初期費用と運転コストが伴うため、すべての施設で整備が完了しているわけではありません。また、停電時にはその空調設備も使えなくなるという現実も見逃せません。

3. 停電時でも“暑さも寒さも防ぐ”遮熱という手段

地震や台風などの大規模災害時には、避難所として体育館が使われるケースが多くあります。しかし、停電によって空調設備が使用できない状態では、猛暑や極寒の中で安全に過ごせる環境をいかに確保するかが大きな課題になります。

このとき重要となるのが、建物自体がどれだけ熱の侵入や放出を抑えられるかという「遮熱性」です。その代表的な対策が、遮熱材(リフレクティックス)を用いた屋根や壁への施工です。

この遮熱材は、太陽からの輻射熱を約99%反射するため、夏場には室温の上昇を大きく抑えることができます。実際にある学校の体育館では、遮熱シートを施工したことで、空調を使用しない状態でもWBGT(暑さ指数)が27.4〜27.8℃にとどまりました。対照的に未施工の体育館では29.6℃を記録し、この2℃の差は熱中症の発症に非常に大きく影響し、熱中症リスクは2~3倍に高まるとされています。

また、厚生労働省の基準によれば、WBGTが1℃上昇するだけでも、作業中の休憩時間や活動制限が大きく変わるとされています。これは、「わずか1℃の違い」が体への負荷を飛躍的に高めることを意味します。

さらに遮熱材は、冬場の寒さ対策にも有効です。屋内の熱を逃がしにくくし、屋根や壁からの冷気の侵入を防ぐため、底冷えの軽減にもつながります。実際、能登半島地震(2024年)の際、避難所へ寄付された遮熱材(リフレクティックス)が防寒用の簡易毛布代わりに活用された事例もあります。

電気に頼らず、建物そのものが“熱を防ぐ”こと。これこそが、非常時にこそ求められる性能なのかもしれません。

4. 日常にも効く!遮熱材がもたらす快適性とコスト削減効果

遮熱材の価値は災害時だけにとどまりません。むしろ、多くの時間を過ごす「平時」の快適性と経済性を高めることこそ、導入の大きなメリットです。

体育館や工場、倉庫といった大空間では、夏は暑く、冬は寒くなりやすいという課題があります。特に高所の屋根から侵入する輻射熱は、室内の温度を大きく押し上げる原因になります。空調機器があっても、広い空間を一定の温度に保つには莫大なエネルギーが必要です。

こうした中で、遮熱材を屋根や壁面に施工することで、熱の出入りを建物の表面でコントロールすることが可能になります。これはいわば「空調のアシスト役」であり、実際の冷暖房負荷を大幅に軽減することができます。

たとえば、夏場に遮熱施工をした施設では、室温が5〜8℃程度低下したという事例もあります。これはエアコンの稼働時間・出力を抑えることにつながり、電力使用量の削減=コストダウンという形で目に見える成果となって現れます。

また、冬場には屋内の熱が逃げにくくなり、底冷えを軽減。暖房効率が向上するため、通年を通じて省エネに寄与する「攻守一体型」の建材として機能します。

加えて、リフレクティックスは、軽量・薄型で施工性に優れており、既存施設への後付け施工にも適しています。体育館のように利用頻度の高い建物でも、休館日や長期休暇などを活用すれば施工が可能です。

つまり遮熱材は、防災対策の一環でありながら、日常の快適性・経済性・メンテナンス性まで支える、コストパフォーマンスに優れた設備投資なのです。

5. 「命を守る建築」へ。遮熱という新しい防災の視点

体育館をただの「避難できる建物」から、「避難者の命を守る建物」へと進化させるためには、見えない温熱環境への対策が必要です。

遮熱材を活用することで、空調設備に頼らずとも、一定の温熱環境を保つことが可能になります。これは、災害対応力の底上げであると同時に、日常的な省エネ・快適性の向上にもつながる、“攻めの防災対策”です。

今後の避難所整備・防災マスタープランを検討するうえで、ぜひ「遮熱」という選択肢を一つの柱としてご検討いただければと思います。

6. クライマテックができること―“見えるコスト”と“防げる熱”への処方箋

冷房負荷の増大、エネルギーコストの上昇、そして厳しくなる省エネ基準。これらはもはや“気候変動のせい”では済まされない、経営判断の領域になっています。

私たちクライマテックでは、こうした課題に対して「建物自体への熱の侵入を制御する」という視点から、実効性の高いソリューションをご提供しています。

▶ ご提供サービス(一部抜粋)

  • 屋根・壁面への遮熱材施工(リフレクティックス):輻射熱を99%反射し、室温上昇を根本的に抑制します。
  • 現地診断と熱環境の見える化:WBGT計測やサーモグラフィ診断で現場の“暑さ”を可視化します。

▶ すでに多くの工場・倉庫で効果を実感!

電力使用量の削減、空調機器の負担軽減、働く方の熱中症リスク低減など、さまざまな導入事例をご紹介しています。

詳しくは クライマテック ホームページ をご覧ください。

 

参考資料

  • 文部科学省「公立学校施設の空調(冷房)設備整備状況」2023年
  • 厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱(2023年改訂)」
  • 中央労働災害防止協会 WBGTと作業時間制限基準

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株式会社 京豊運輸

クライマテック(遮熱)事業部

大阪府大阪市東住吉区今林2-3-2

〇TEL:0120-928-197

〇FAX:06-6757-5433

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