気温1℃上昇で電力消費が何%増える?工場の冷房負荷を読み解く|暑さ寒さコスト削減はクライマテック |

目次
- 1. “たった1℃”の上昇で、空調コストはこう変わる
- 2. 工場の冷房負荷はなぜ重い?構造と熱源がカギ
- 3. 省エネ法・建築物BEI基準から読み解く“求められる水準”
- 4. 数字で見る、冷房負荷の現場影響と経済的インパクト
- 5. “遮熱”という最前線アプローチで根本から冷房負荷を減らす
- 6. クライマテック遮熱事業部ができること―“見えるコスト”と“防げる熱”への処方箋
1. “たった1℃”の上昇で、空調コストはこう変わる
「気温が1℃上がったくらいで、そんなに変わるのか?」
そう思っている工場・倉庫の管理者の方も多いかもしれません。しかし、その1℃が企業のコスト構造に大きな波紋を広げているのです。
各種エネルギー関連の調査では、気温が1℃上昇するとピーク電力需要が3〜4%増加すると報告されています(出典:資源エネルギー庁など)。
このようなピーク時の負荷増加は、冷房設備の運転時間や出力を押し上げ、年間の電力消費量も施設によっては2〜3%程度増加すると考えられます。
特に冷房比率の高い工場や倉庫では、この影響が光熱費にそのまま反映されることも少なくありません。
とくに天井が高く、日射の影響を受けやすい工場・倉庫では、空調設備の負荷が跳ね上がるのが常。機械や設備からの発熱も加わり、冷房が“追いつかない”状況になるのです。
2. 工場の冷房負荷はなぜ重い?構造と熱源がカギ
工場や倉庫に共通する課題は、以下のような「暑くなりやすい構造要因」です:
- 金属屋根やスレート屋根による輻射熱の蓄積
- 大空間による冷房の非効率性
- 出入口の開放に伴う外気流入
- 機械稼働による内部発熱
このような熱源により、室温は外気温+5〜10℃に達することも珍しくありません。
冷房機器は、この環境に対してフル稼働を強いられ、結果として消費電力量は急増。
しかも、空調は一般的な事務所ビルと違って全体空間を冷やさなければならないため、余計にエネルギーを食うのです。
3. 省エネ法・建築物BEI基準から読み解く“求められる水準”
2025年以降、工場や倉庫といった非住宅建築物に対する省エネ基準適合義務が強化されています。特に延べ面積が2,000㎡以上の新築や大規模改修では、国が定める「建築物省エネ法」に基づく設計内容の審査が必要になります。
その中心的な指標となるのが、BEI(Building Energy Index:建築物の一次エネルギー消費量指標)です。
◆ BEIって何?
BEIとは、建物の設計一次エネルギー消費量(空調・換気・照明・給湯・昇降機などすべて)を、国の定める基準一次エネルギー消費量で割ったもの。以下のように評価されます:
- BEI = 1.0以下 → 基準適合(最低限クリア)
- BEI = 0.75以下 → 誘導基準(優良認定や補助金対象になることも)
つまり、同じ用途の標準建物と比べて25%以上省エネである建物が「BEI 0.75以下」と評価されるのです。
特に近年では、建築確認と一体でBEI計算書の提出が義務化されており、設計士任せにせず、経営層や設備管理者がその数値の意味と影響を理解しておくことが求められています。また、BEI計算の際には「外皮性能(UA値やηAC値)」といった建物の断熱・遮熱性能も加味されるため、単に高効率な空調機器を入れるだけでは不十分。建物全体の省エネ設計が求められるのです。
※本テーマについてより詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
4. 数字で見る、冷房負荷の現場影響と経済的インパクト
仮に冷房の消費電力が年間100,000kWhだったとします。東京電力などの調査では、
気温が1℃上昇することで、ピーク電力需要が3〜4%増加するという調査結果があり、これは冷房機器の稼働時間や出力にも影響を与えます。これを消費電力量の増加に換算すると、年間で約2〜3%、すなわち2,000〜3,000kWhの増加が想定されます。
電気料金単価を27円/kWhとすれば、年間で約5.4〜8.1万円のコスト増となる計算です。
加えて注意すべきは、この“1℃”がもはや特別な異常値ではないということです。
気象庁の観測によれば、近年の夏季最高気温は年々上昇傾向にあり、東京都心では35℃以上の猛暑日が20世紀と比べて2〜3倍以上に増えています(出典:気象庁「猛暑日発生日数の推移」)。
つまり、上昇幅が2℃、3℃となれば、冷房による消費電力も最大で6,000〜9,000kWh、コストにして16.2〜24.3万円/年と跳ね上がる可能性があります。
さらに、BEI基準(一次エネルギー消費量)の厳格化により、設計上の省エネ対策が求められる中、「気温上昇を前提とした設備設計」なしでは法令不適合や補助金対象外になるおそれもあります。
5. “遮熱”という最前線アプローチで根本から冷房負荷を減らす
こうした課題に対して、根本的な負荷低減策として注目されているのが「遮熱」です。
特に、高純度アルミを使った遮熱シート「リフレクティックス」は、屋根や壁からの輻射熱を99%反射。内部への熱の侵入を防ぎ、室内の温度上昇を物理的に抑えます。
その結果、冷房負荷の低下 → 電力削減 → BEIの改善 → コスト削減という好循環が生まれるのです。
倉庫・工場という熱源の塊に対して、「暑くなる前に冷やす」ではなく、「暑くならないように防ぐ」という考え方は、今後の設備投資のスタンダードになっていくでしょう。
6. クライマテックができること―“見えるコスト”と“防げる熱”への処方箋
冷房負荷の増大、エネルギーコストの上昇、そして厳しくなる省エネ基準。これらはもはや“気候変動のせい”では済まされない、経営判断の領域になっています。
私たちクライマテックでは、こうした課題に対して「建物自体への熱の侵入を制御する」という視点から、実効性の高いソリューションをご提供しています。
▶ ご提供サービス(一部抜粋)
- 屋根・壁面への遮熱材施工(リフレクティックス):輻射熱を99%反射し、室温上昇を根本的に抑制します。
- 現地診断と熱環境の見える化:WBGT計測やサーモグラフィ診断で現場の“暑さ”を可視化します。
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詳しくは クライマテック ホームページ をご覧ください。
【参考資料】
– 経済産業省資源エネルギー庁「気温と電力需要の関係」https://www.enecho.meti.go.jp/
– 建築研究所「BEI計算方法と改正基準」https://www.kenken.go.jp/
– 厚生労働省「熱中症予防対策強化指針」
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株式会社 京豊運輸
クライマテック(遮熱)事業部
大阪府大阪市東住吉区今林2-3-2
〇TEL:0120-928-197
〇FAX:06-6757-5433
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